tekowanekoです。
ご訪問ありがとうございます。
皆様は土井善晴さんをご存知ですか?
土井さんは料理研究家・フードプロデューサーで料理番組に多数出演されており、書籍も多数あります。
そして、その書籍の1つに「現代の日本において台所に立つ人を楽にしたいという思いで書いた『一汁一菜でよいという提案という本があります。
今回は土井さんの一汁一菜の理念や、メニューをご紹介していきたいと思います。
■土井義晴さんの一汁一菜の理念
まずは、土井善晴さんの提唱する一汁一菜についてまとめたいと思います。
一汁一菜とは「ごはん・味噌汁・漬物」という組み合わせの献立のことで、この3つで栄養が過不足なく整い、しかも食べ飽きることのない食の基本となるものを言います。
一汁一菜ではお味噌汁が献立のメインとなります。
この一汁一菜をなぜ土井善晴さんは提唱するのでしょうか?
◯土井さんの周りにいる人たちが皆、「毎日の食事作りが大変だ」と訴える方が多かった
○何がそんなに大変なのかと疑問に思い、聞いてみると
・仕事で帰りが遅くて家でお料理する気になれない
・外のことで忙しくて家のことは後回しになってしまう
・子どもが手を離れてモチベーションがなくなった
など、料理をしない理由をあげることが多かった。
○一方で皆決してそれでいいとは思っていなく、たいていの人が毎日の食事をきちんとしたいと考えていることもわかった。
○外食ばかりでは落ち着かないし経済的にも続かない。
○食がきちんとしないと何か自分の暮らしに自信が持てず、未来にも不安を感じる。
○皆食べることの大切さは体で知っているけれど、何をどうすればいいのかがわからない。
○多かれ少なかれ、食との向き合い方に悩んでいた。
そんな背景から土井さんは、「食」とは人が生きるための基本となる行為なのに、何かに強制されるように義務感で料理しているとしたら辛い、生きることそのものが辛いことになりかねないと思いました。
そこで、「少なくとも自分と家族を守るということなら、何もそんなにむずかしく考えなくてもいい、心の置き場、基本となる形さえもっていれば、もう食事作りに悩むことはないんだよ」と伝えたかったそうです。
■土井善晴さんの一汁一菜で料理の悩みが解決!
一汁一菜は『「ごはん・味噌汁・漬物」という組み合わせの献立のことで、この3つで栄養が過不足なく整い、しかも食べ飽きることのない食の基本となるもの』ですが、どんな良さがあるのでしょうか?
一汁一菜のメリットは
- 献立のメインが汁物なので、一品だけ作れば良い
- 調理法に悩まなくて良い
- 食材被りを気にしなくて良い
というところです。
皆さんはこんなお悩みはございませんか?
- メニューを考えるのが面倒
- 品数を作らないといけないというプレッシャー
- 栄養バランスを調えなければという焦り
- 料理ばかりに時間を割けないという現実
実際に私も、年少と0歳の姉妹の子育て真っ盛りで更に長女は超偏食のため、基本は大人と別メニュー…でも大人の食事は品数作って栄養バランスを考えて…とかなり頑張ろうとしてました。
でも私にはかなりキツかったです…
そもそも割ける時間が30分位なのに、長女と大人の分を別で作るという時点で無理がありますよね!?
段々と大人の夕飯は丼物にお味噌汁の組み合わせに頼るように…
娘の食事はご飯と味噌汁に卵豆腐やひきわり納豆などのすぐに食べられるものが定番化してきて、これでいいのだろうか?
と勝手に焦りやプレッシャーを感じ始めていました。
そんな時に出会ったのが、『土井さんの一汁一菜でよいという提案』です。
今まで私は、一汁三菜が理想の献立だと思っていたので、本当に一汁一菜で良いの!?と疑問に思いました。
でも、土井さんの一汁一菜の理念を見たり、レシピを見る内に忙しい子育て世帯や共働き世帯には一汁三菜よりも一汁一菜が向いていると思うようになりました。
一汁三菜は、1回の食事でバランス良く栄養を摂れる優れた献立と言われています。
しかし、栄養を摂れる優れた献立と言われる一方で、一汁三菜の食事を作るには、気を付けなければいけないことがあります。
それは、
- 同じ食材を使わない
- 同じ料理方法を使わない
- 油分や塩分に注意する
という点です。
つまり、汁物の他に焼き物、煮物、炒め物、揚げ物、和え物等から調理法が被ることなく3品選んで作らなくてはならないということになります。
更に同じ食材を使わないことも提唱されているので、
ご飯
豆腐とわかめの味噌汁
和風ハンバーグ(大根おろしと大葉付き)
ほうれん草とにんじんのお浸し
きんぴらごぼう
のように、食材が被らないように配慮しなければなりません。
毎日考えて作るのは大変ですし、彩りを気にしたらきんぴらごぼうににんじん入れたり、子どもがにんじんが苦手だから好物のハンバーグに混ぜこみたい、と思ってもタブーとなってしまうわけです。
面倒なルールですよね…こんなルールがなければもっと気楽に料理できると思うのに…家事に育児、労働にと日々忙しい人には向かない食事形態ですよね。
土井さんの格言にはこんなものがあります。
『味噌汁に入れたくないものはあっても、味噌汁に入れてはいけないものなんてありません。それが味噌汁のすごさです。』
つまり、「何でも味噌汁に入れて良いんだよ!」と言っているわけです。
実際に、土井さんの味噌汁レシピは斬新なものが多いです。
卵や豚肉だけでなく、カマンベールチーズやウインナーまで味噌汁に入れてしまいます。
加えて味噌汁に合わせる主食が食パンで、それをスープに浸すように味噌汁に浸して食べたりもするそうです。
びっくりしませんか?
私も土井さんのレシピを試してみましたが、意外と美味しくて、ウインナーやカマンベールチーズの入った味噌汁を含めて一汁一菜の献立を作っていけばバランスの摂れた美味しい食事が作れるなぁと感動しました(^-^)
実際に作ってみたので紹介したいと思います。
■土井善晴さんの揚げ卵とカマンベールチーズの味噌汁を実際に作ってみた
揚げ卵とカマンベールチーズの味噌汁
作り方
- 鍋に汁椀1杯分の水と煮干し((大)1本)を入れて弱火にかける。煮立ったらみそ大さじ1(15~18g)を溶き入れる。
- 卵(1コ)はボウルに割りほぐす。
- フライパンにサラダ油大さじ2を中火で熱し、2を一気に流し入れて揚げ焼きにする。周りがふくらみ、全体に火が通ったら椀に入る大きさにまとめる。
- ①を煮干しごと椀に盛り、③を入れてカマンベールチーズ(適量)をのせる。
こちらはたんぱく質が豊富に摂れる味噌汁となっています。
野菜がないので、煮干しと一緒に冷凍野菜(ねぎ、ほうれん草、にんじん、キャベツなど)を入れて作ればそれだけでバランスの良い食事が作れます!
また、卵を別で揚げるのが大変だったら、
- 野菜を油で炒める。
- 水と煮干しを入れて煮立て、味噌を入れて最後に卵をかき玉汁のように入れて仕上げる。
- カマンベールチーズを乗せる。
という手順で作れば、揚げ卵とは少し違うものになってしまいますが、1つの鍋で完結させることができますよ!
■土井善晴さんの揚げ卵とカマンベールチーズの味噌汁を実際に食べてみた感想
土井さんの一汁一菜レシピ、カマンベールチーズと揚げ卵の味噌汁を実際に食べてみた感想です。
カマンベールチーズが、熱々の汁に溶け込んで、和食のはずなのに洋食のような、でも味噌なので和食という不思議なお味噌汁でした。
カマンベールチーズの白カビ部分が溶けずに具となってくれる上に独特の風味を出してくれて、いつもの味噌汁にちょっと飽きた時に良いなと思いました(^-^)
チーズと卵を揚げ焼きにしたことにより、ダブルでコクが増し、美味しかったです。
夫にも実食してもらいました。
味噌汁というよりはスープに近いけれど、違和感もなく美味しい、とのことでした。
夫は浸パンこそしませんでしたが、パンと一緒に美味しそうに完食していましたよ!
今回は土井さんのレシピをそのまま再現したかったので野菜は入れませんでしたが、今度は野菜を入れて作ってみようと思います!
■まとめ
今回は料理研究家・フードプロデューサー土井善晴さんの『一汁一菜』でよいという理念についてまとめてみました。
毎日の料理は美味しく食べたいけれど、毎度毎度メニューを考えたり品数を作るのは大変ですし、そもそも子育て世代や、共働きで忙しい人にとっては、かえって料理がプレッシャーに感じてしまいますよね…
そんな時はまず、土井善晴さんの理念を参考に、具沢山のお味噌汁を作ってみてはいかがでしょうか?
土井さんは『一汁一菜でよいという提案』という本の中でこのように言っています。
「毎度の食事、一汁一菜を用意すれば、食事作りのノルマは達成です。
おかずをプラスするのは、自分の心に、時間に、お金に、余裕があるときでよいのです。」
料理を作る時間を短くしたい!
料理ばかりに時間が割けない!
そんな方にはうってつけな考え方だと思います。
そして、休日など時間にゆとりがある時にだけ、お肉や魚を焼いてみたり、煮物をしてみるのも良いのではないでしょうか?
味噌汁は、私が紹介している手作り冷凍食品を使えば包丁とまな板を使わずに具沢山の味噌汁が簡単に作れますよ♪
冷凍食品の作り方はこちら↓
2023年11月追記
土井善晴さんの「醤油味のフライドチキン」を作ってみました。
詳しくはこちら
まずは一汁一菜で気楽に料理してみませんか?
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