【栄養満点】まこりんとペン子さんの鬼除け汁は節分じゃなくても食べたい一品

料理研究家・料理人

tekowanekoです。

ご訪問ありがとうございます。

あっという間に年が明け、あと半月もすれば2月ですね( ゚Д゚)

2月になるとすぐに節分がやってきますが、皆様は節分の食べ物というと何を思い浮かべるでしょうか?

  • 恵方巻
  • 煎り大豆
  • いわし…etc

というところでしょうか?

私も恵方巻や煎り大豆はイメージがあったのですが、最近ではこれ以外に『鬼除け汁』が食されるそうです。

『鬼除け汁』は別名『節分汁』『厄除け汁』とも言われ、簡単に言うと豚汁やけんちん汁のような根菜のたっぷり入った汁物に、蒸し大豆を入れた料理です。

今回はなぜ『鬼除け汁』が食べられるようになってきたのかを紹介したいと思います。

また、レシピサイトNadiaで活躍されている、料理研究家で栄養士のまこりんとペン子さんの体がぽかぽかになる栄養満点な『鬼除け汁』をご紹介したいと思います。

まこりんとペン子さんの『鬼除け汁』は、

  • 節分に、恵方巻と合わせて食べるメニューを探している
  • 体が温まる料理はないかな?
  • 煎り豆は小さい子どもやお年寄りに食べさせるのは怖いけど、縁起物だし食べさせたい…何か良いレシピはないかな?

という方におススメです。

『鬼除け汁』はマルヤナギが仕掛け人だった!?

先ほども軽く触れましたが、『鬼除け汁』は豚汁やけんちん汁のような根菜のたっぷり入った汁物に、蒸し大豆もしくは水煮大豆を入れた料理です。

この『鬼除け汁』は、2010年頃に蒸し煮大豆で有名なマルヤナギという会社が提案したもののようです。

マルヤナギは、『鬼除け汁』を提案する以前にも、節分で「年の分だけ豆を食べる」とき、小さなお子様やご高齢の方など炒り豆が食べにくい方に向けて「年の数だけ蒸し豆を食べる(やわらかいから食べ易い)」ことをおすすめしてきたそうです。

そんななか、2010年頃になると聞かれるようになったのが、「節分のご飯に恵方まきを食べると、その他の料理に困る。行事食をやりつつも、栄養バランスもよい献立にするにはどうしたらよいか?」という悩みでした。

その悩みに応えるヒントとして、『関東の一部地域では、節分の日に具だくさんの「けんちん汁」を食べる風習があること』『福井県では、大豆を乾燥させてつぶした「うち豆」を入れたお味噌汁(うち豆汁)を食べること』があったそうです。

お味噌汁に蒸し大豆を入れれば縁起物の大豆も食べ易いし、献立の栄養バランスもあがる。そして寒い時期にぴったりのあたたかい料理が食卓にあがります。

マルヤナギでは2014年頃からこの料理を「節分汁」と呼び、積極的におススメするようになりました。

マルヤナギホームページの「鬼除け汁(節分汁)って何?作り方と由来について」より

と紹介されており、蒸し大豆を入れること以外は具材の指定はないそうです。

つまり鬼除け汁が大々的に広まったのは、マルヤナギのマーケティング戦略だったわけです。

得意な豆をこんな形で売り出すなんてアイデア企業さんですね( ゚Д゚)

マルヤナギのホームページでは豚汁に蒸し大豆を入れたレシピですが、けんちん汁の味付けに蒸し大豆を入れても良いそうですよ!

マルヤナギのレシピは具材が多く、下処理が大変な里芋が入るので、もっと簡単なレシピはないかと探していると、まこりんとペン子さんのレシピにたどり着きました。

まこりんとペン子さんはどんな方?

まこりんとペン子さんは、「まこりんとペン子の家にある食材で簡単・美味しい毎日ご飯」というブログを運営していらっしゃいます。

ブログの自己紹介ではこう書かれています。

家にある食材で簡単・美味しい、頑張り過ぎない「毎日ご飯」&卵アレルギーがあっても無くても、皆で一緒に美味しく食べられる「笑顔の一緒ご飯」を考えています。

食の評論家の様な味にうるさい上の子(卵アレルギー有)と好き嫌いの激しい下の子2人の「美味しい!」が聞きたくて日々奮闘している母です。

「まこりんとペン子の家にある食材で簡単・美味しい毎日ご飯」のプロフィールより

写真引用:日本うま味調味料協会ホームページより

私も何度かまこりんとペン子さんのレシピを参考にさせていただいていますが、どれも簡単・美味しいメニューばかりです!

今回は、そんなまこりんとペン子さんのレシピから、『鬼除け汁』をご紹介させていただきます。

まこりんとペン子さんの『鬼除け汁』を作ってみた

材料4人分

  豚バラ肉 200g

A 大根 200g

A 人参 1/2本50g

A ごぼう 1/2本

A こんにゃく 1/2枚

  ごま油 大さじ1/2

  水煮大豆 100g(お好みで調整して下さい)

  水 1000cc

  顆粒だしの素 小さじ2

塩 ひとつまみ

  生姜チューブ 3〜5cm

  味噌 大さじ3

  ネギ 適量

  七味唐辛子 お好みで適量

作り方

1.食材の切り方・下処理

○大根、人参はいちょう切りにする。

○ごぼうはささがきにし水にさらす。

○豚バラ肉は3cm位に切る。

○こんにゃくは塩を入れて5分茹でてアク抜きし、細かく切る。

2.鍋にごま油を入れて豚バラ肉を炒める。豚バラ肉からしっかり油が出た所でA 大根 200g、人参 1/2本50g、ごぼう 1/2本、こんにゃく 1/2枚を入れて炒める。

3.水200ccと顆粒だしの素と塩を入れて蓋をして10分蒸し煮する。

4.残りの水800ccと味噌大さじ2を入れて沸騰させ、アクをしっかりすくう。水煮大豆を入れてひと煮立ちしたら弱火にし、残りの味噌大さじ1と生姜チューブを入れて味を整える。

5.お好みでネギ、七味唐辛子を添える。

ポイント

○ごぼうにはポリフェノールが含まれるので、アクが気にならない場合はアク抜きせずそのまま使って下さい。 

○豚バラ肉は炒めると縮むので大き目に切っています。

 ○豚バラ肉からしっかり油が出るまで炒めて下さい。

 ○豚バラ肉から出た油で野菜をしっかり炒めて旨味を移して下さい。

 ○最初に少量の水と調味料を入れて蒸し煮する事で旨味と味がが野菜に入り火が早く通ります。

 ○普通は味噌を入れてから沸騰させると旨味が無くなりますが豚汁は味噌を入れて煮込む事で野菜に味を染み込ませます。最後に味噌をもう一度加えた後は弱火で沸騰させずに仕上げてください。

 ○水煮大豆はお好みで増やして下さい。

参考:「まこりんとペン子の家にある食材で簡単・美味しい毎日ご飯」より

作ってみて、刻み物が減らせるともっと簡単に作れるのではないかと思いました。

tekowanekoのワンポイントアドバイス

〈こんにゃく〉

まこりんとペン子さんは、板こんにゃくを使用していますが、つきこんにゃくを使用したり、お徳用で売られているすでに小さく切られているこんにゃくを使用すれば切る手間が減ります

また、形が不ぞろいだからという理由から、板こんにゃくよりもお買い得でお財布にも優しいです♪

最近では下ゆで不要のこんにゃくも売っているので、下ゆでが面倒な方は下ゆで不要のこんにゃくを使用するのもおススメです。

〈ごぼう〉

ごぼうは、ささがきにするのって意外と大変ですよね…

にんじんや大根はいちょう切りとなっているので、ごぼうも斜め薄切りか、斜め薄切りにした後半分に切る位でも良いと思います。

私は斜め薄切りにした後半分に切って作ってみましたが、全然他の具材の邪魔はしていなかったです。

〈豚バラ肉〉

豚バラ肉って美味しいんですが、長さを切らなきゃいけないのが一手間ですよね…

私は豚バラ肉はしゃぶしゃぶ用か焼肉用の短くなっているものを買ってきちゃいます(笑)

それか、豚小間切れを使います

豚小間って加熱すると硬くなるイメージがある方もいらっしゃるかと思いますが、煮込むと柔らかくなるのでおススメです♪

まこりんとペン子さんの『鬼除け汁』を食べてみた感想

『鬼除け汁』は、

  • だしと塩で煮た後に、さらに味噌を加えて煮込むので、食材に味がしみしみでおいしい
  • 大豆を最後に入れるので、大豆に適度な食感が残り、楽しい
  • ショウガ入りなので、食べていると体がポカポカしてくるので、冬にピッタリ!
  • 大豆や豚肉が入っているのでボリュームがあり満足感がある

と感じました。

夫に『鬼除け汁』を出すと、「美味しい」と喜んで食べてくれました。

我が家では豚汁にはじゃがいも入りが定番ですが、じゃがいもが入っていなくても満足してもらえたみたいです!

偏食な長女も嫌がらずに豆を食べれました

我が家では、節分じゃなくても作るかもしれません(笑)

根菜類には、

  • 食べると血行をよくしたり代謝をアップさせる、『内側から身体を温める』作用がある
  • 食物繊維が豊富で糖尿病・心筋梗塞・高血圧・痔・便秘・大腸がんなどの生活習慣病予防にもなる

ので、たっぷり根菜類の食べられる『鬼除け汁』はおススメです。

また、大豆は、

  • 肉や卵に負けない良質のたんぱく質
  • 便通を良くし、腸内細菌のバランスを保つ食物繊維
  • 歯や骨を丈夫に保つカルシウム
  • 脳のはたらきを活発にし、記憶力や集中力を高める「大豆レシチン」

が豊富に含まれているので、しっかりと食べたい食材です。

煎り豆だと硬いので、噛む力・飲み込む力の弱い子どもやお年寄りには誤嚥の危険性がありますが、『鬼除け汁』に入れた水煮大豆は柔らかいため、子どもやお年寄りにもおススメですよ!

根菜としょうがで体がぽかぽかになり、大豆が入ることで栄養満点な『鬼除け汁』は、節分の日だけでなく、寒い冬にたくさん食べたくなる一品ですね♪

まとめ

今回はまこりんとペン子さんの『鬼除け汁』をその由来とともにご紹介しました。

まこりんとペン子さんの『鬼除け汁』は、

  • 節分に、恵方巻と合わせて食べるメニューを探している
  • 体が温まる料理はないかな?
  • 煎り豆は小さい子どもやお年寄りに食べさせるのは怖いけど、縁起物だし食べさせたい…何か良いレシピはないかな?

という方におススメです。

節分に栄養満点で体の温まる『鬼除け汁』を作ってみてはいかがですか?

ちなみに我が家は、顆粒だしを置いていないので、かつお節からだしを引き、顆粒だしに比べて塩分が少ないので味見をしながら塩を足しました。

顆粒だしもお手軽で良いですが、鰹節からだしを引くとより風味豊かで美味しく作れますよ!

私はこの方法でだしを引いてます!

5分でできる!ズボラだけど絶品かつおだしの取り方

また、具だくさんのお味噌汁はそれだけでおかずになります(^^)

忙しい日こそ、汁物がおかずの一汁一菜でラクしませんか?

土井善晴さんの一汁一菜はシンプルなのに料理で心が満たされる理念なので、よかったらこちらの記事も合わせてご覧ください。

土井善晴さんの一汁一菜の理念について書いた記事はこちら

今回使用した野菜は冷凍保存が可能です。

時間のあるときに野菜を冷凍保存しておくと、忙しい日に刻まずにサッと入れるだけで簡単に具だくさんの味噌汁ができちゃいます!

野菜の冷凍保存について書いた記事はこちら

※こんにゃくだけは食感が変わってしまうので冷凍保存できません。

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