tekowanekoです。
ご訪問ありがとうございます。
突然ですが、子育てに忙しい皆さんには、こんなお悩みはありませんか?
- 鶏ムネ肉やささ身はお財布には優しいけれど、子どもが食べてくれない…
- 料理が苦手だから加熱するとパサつく鶏ムネ肉やささ身は買うのを避けてしまう…
- 塊で売っているからすぐに調理できなくてめんどう
- 肉自体が淡白なので味付けが難しく、レシピがワンパターン化してしまう
今回は、お肉が苦手なお子さんや、料理が苦手な方でも簡単に美味しく作れるレシピを裏技付きでご紹介したいと思います。
■子どもが鶏ムネ肉やささ身を苦手とする理由3つ
それでは、なぜ、こどもは鶏ムネ肉やささ身に苦手意識を持ってしまうのでしょうか?
それは、
- 加熱するとパサつくから食べにくい
- 固くて噛み切りにくい
- 飲み込みにくい
という理由があります。
1つずつ、詳しく見ていきたいと思います。
☆加熱するとパサつくから食べにくい
鶏ムネ肉やささ身は、加熱すると身が縮み、固くなりますよね。
その理由は、火を通すことで肉の繊維が収縮してしまうからです。
そして、肉の繊維が収縮する際に、水分が出ていってしまいます。
これが子どもが苦手なパサつく原因なのです。
☆固くて噛み切りにくい
肉には、筋繊維が長く走っています。
加熱によって筋繊維を構成するタンパク質が収縮するだけでなく、凝固することでお肉の食感が硬く、噛み切りにくくなります。
子どもにとって噛み切りやすくするには、筋繊維を短くしてあげることが大切です。
☆飲み込みにくい
人は食べる時に『嚥下』します。
『嚥下』とは、食べ物を飲み込み、口から胃へと運ぶ一連の動作のことです。
この『嚥下』の機能は9歳頃に成熟すると言われています。
まだ『嚥下機能』が成熟していない子どもにとって、
- ぺらぺらした食材であるレタスやわかめ
- 皮が口に残る豆やトマト
- 固すぎる肉やいか・えび
- 口の中でまとまらないブロッコリーやひき肉
- 唾液を吸うパン、ゆで卵、さつまいも
などは食べにくい食材です。
食べにくい食材は、細かく刻んだり、とろみをつけるなどして、飲み込みやすい料理にしてあげることが大切です。
■子どもが鶏ムネ肉・ささ身をぱくぱく食べる裏技調理法は?
鶏ムネ肉・ささ身をしっとりとさせ、子どもがぱくぱく食べてくれる裏技調理法は4つあります。
それは、
- ヨーグルトのタンパク質分解酵素を使う
- 油でコーティングする
- 粉をまぶして水分を閉じ込める
- 水分を吸わせておく
です。
この裏技を使って鶏ムネ肉やささ身を調理することで、子どもでも鶏肉を食べやすくなります。
鶏ムネ肉やささ身には子どもが不足しがちなたんぱく質と鉄分が豊富なので、手軽に補うことができますよ。
ちなみに1日あたりに必要なたんぱく質と鉄分は以下の通りです。
たんぱく質の必要量 | 男性 | 女性 |
乳児1~2歳 | 20g | 20g |
幼児3~5歳 | 25g | 25g |
6~7歳 | 30g | 30g |
8~9歳 | 40g | 40g |
10~11歳 | 45g | 50g |
12~14歳 | 60g | 55g |
15~17歳 | 65g | 55g |
18~64歳 | 65g | 50g |
65歳以上 | 60g | 50g |
たんぱく質が不足すると成長期の子どもの場合は、
- 筋肉の量が減少する恐れがある
- 筋力量減少に伴い、運動機能の低下につながる可能性がある
- 運動は大切だが、タンパク質が不足すると身長が伸びにくくなる可能性がある
ので、十分な摂取を心がけましょう!
鉄分の必要量 | 男性 | 女性 |
乳児1~2歳 | 4.5mg | 4.5mg |
幼児3~5歳 | 5.5mg | 4.5mg |
6~7歳 | 5.5mg | 5.5mg |
8~9歳 | 7.0mg | 5.5mg |
10~11歳 | 8.5mg | 8.5mg(月経あり12.0mg) |
12~14歳 | 10mg | 8.5mg(月経あり12.0mg) |
15~17歳 | 10mg | 7.0mg(月経あり10.5mg) |
18~64歳 | 7.5mg | 6.5mg(月経あり10.5mg) |
65~74歳 | 7.5mg | 6.0mg |
75歳以上 | 7.0mg | 6.0mg |
鉄分は全身に酸素を運搬しています。
鉄分が不足すると、脳へ酸素がいきわたらなくなり、
「思考力、学習能力、記憶力の低下」
につながります。
鉄の適量摂取は運動能力や学習能力の向上が期待できるので、積極的に鉄分を摂るのを心がけたいですね!
参考:健康長寿ネット
それぞれのお肉の100g当たりの金額・たんぱく質量・鉄分は以下の表のとおりです。
100gあたり | 鶏ムネ肉(皮なし) | ささ身 | 鶏もも肉(皮なし) | 豚バラ肉 | 牛肉 |
金額 | 79円 | 109円 | 148円 | 249円 | 329円 |
たんぱく質 | 22.8g | 24.1g | 18.3g | 14g | 17g |
鉄分 | 1.1mg | 1.2mg | 0.9mg | 0.6mg | 1.4mg |
※牛肉の値段は牛肉ばら切落し(アンガスビーフ)・アメリカ産。
牛肉には鶏ムネ肉やささ身よりも多く鉄分が含まれていますが、豚肉や鶏肉と比べると値段が高く、毎日使うのはお財布に優しくないので、鶏ムネ肉やささ身を子どもが喜んで食べてくれると嬉しいですよね!
■子どもが食べてくれる鶏ムネ肉・鶏ささ身レシピ3選
鶏ムネ肉やささ身は、
- パサつく
- 噛みきりにくい
- 飲み込みにくい
のが子どもが苦手とする理由でした。
料理の工夫で、パサつきを抑えて、しっとりと仕上げ、噛みきりにくさや飲み込みにくさを最小限に抑えてあげれば、子どもも喜んで食べてくれますよ!
tekowaneko家で実際に作っている、子どもも大人も大好きなレシピを裏技付きでご紹介します(^-^)
☆タンドリーチキンフライ
タンドリーチキンフライは、カレーの風味で食欲がそそられます。
このレシピのしっとり裏技は、
- ヨーグルトを使う
- しばらく漬け込んでおく
です。
ヨーグルトの酸と酵素が、肉の繊維をほぐして柔らかくしてくれます。
ヨーグルト入りの調味料にささ身(ムネ肉もOK)を浸けておけばあとは衣を付けて揚げるだけ!
調味料に浸けて3日は冷蔵庫でもつので、家事や育児、仕事の合間に浸けておくと良いですよ(^v^)
材料
鶏ささ身…5本
(ムネ肉なら1枚)
Aプレーンヨーグルト…80g
Aケチャップ…大さじ2
A塩…小さじ1/2(3g)
Aカレー粉…小さじ1/2位
※お好みで生姜すりおろしやにんにくすりおろしを加えるとより美味しいです。
パン粉…適量
揚げ焼き用油…適量
作り方
1.鶏ささ身は半分の厚みになるように開く。
筋は気になる場合は取る。
ムネ肉の場合は一口大のそぎ切りにする。
2.Aの調味料を袋に入れて混ぜ合わせる。
3.1.の鶏肉を入れてもみ込む。
冷蔵庫で10分以上置く。
4.フライパンに油を入れて火をつけ、温める。
5.ナイロンの袋にパン粉を適量入れ、肉を入れて衣を付ける。
(肉を入れたら袋に空気を入れ、口をしっかり握って振ると衣を付けるのがラクです。)
6.揚げ焼きする。
衣が取れてしまうので、油についている側の鶏肉に火が入るまでは触らない。
片面が焼けたらひっくり返し、もう片面もかりっと揚げる。
7.器に盛り、完成
ヨーグルトの酸と酵素が、肉の繊維をほぐして柔らかくしてくれるので、パサつきにくく噛みきりやすくなります。
少し手間ですが、肉の厚みを薄くすることで火の通りを速くし、パサつきを抑えてくれます。
子どもの年齢や好みによって、カレー粉の量を少な目にしたり、アンパンマンカレールゥを使ってあげると良いですよ!
☆鶏マヨ
鶏マヨは、子どもの好きなオーロラソースで味付けした料理です。
オーロラソースって、なんだか難しそう…と思うかもしれませんが、実際はマヨネーズとケチャップを混ぜただけのソースなので難しくないですよ!
このレシピのしっとり裏技は、
- マヨネーズを使う
- 粉をつけて鶏肉から水分が出るのを防ぐ
です。
マヨネーズには、お酢と油が使われています。
マヨネーズをもみ込むことにより、お酢の酸の力で肉の繊維をほぐして柔らかくし、油で肉の周りをコーティングすることで、肉の水分流出を防ぐことができるので、しっとりと仕上がります。
粉をつけて加熱すると、鶏肉の旨味と水分を閉じ込めることができるためです♪
材料
鶏ムネ肉…1枚
Aマヨネーズ(漬け込む用)…大さじ1
A塩コショウ…適量
小麦粉…大さじ4
油…大さじ1
Bマヨネーズ…大さじ4
Bケチャップ…大さじ2
B砂糖…小さじ1
B酒…大さじ1
Bみりん…大さじ1
飾り用のねぎ適量
作り方
1.鶏ムネ肉を、一口大に切る。
2.チャック付きの袋かナイロンの袋にAを入れ、1.の肉を入れてよくもみ込む。
10分以上置く。
3.2.の袋に小麦粉を加え、空気を入れて振る。
途中肉をほぐしながら、まんべんなく粉を付ける。
※粉が少なければ適宜足す。
4.Bは混ぜ合わせておく。
5.フライパンに油を熱し、3.の肉を入れて炒める。
6.肉全体の表面の色が変わり、小麦粉の衣がきつね色になったら、混ぜ合わせたBを入れて、水分が少なくなるまで炒める。
(酒とみりんのアルコールを飛ばすため、強火で1分以上加熱する)
7.器に盛り、ねぎを散らす。
下味のマヨネーズの酸と油の力で肉を柔らかく、小麦粉をつけて炒めることで鶏肉の水分を閉じ込めることができます。
マヨネーズにケチャップを合わせることで、トマトの旨味が加わりやみつきの味になりますよ♪
肉を炒める前にすりおろしの生姜やにんにく、みじん切りのねぎを炒めてから肉を炒めると、より本格的な味がします。
お好みでやってみてください。
☆鶏ハム
鶏ハムは、本来は鶏ムネ肉を包丁で均一な厚みに開いて、砂糖と塩をもみ込んでラップでくるくる巻いてしばらく味を馴染ませ、ラップごとお湯で茹でて作ります。
しっとりとしていて美味しいのですが、すごく手間がかかりますよね…
もっと手軽にしっとりと作れないかと研究し、美味しいレシピにたどり着いたのでご紹介したいと思います!
このレシピのしっとり裏技は、
- 水をもみ込んで浸透圧パワーで肉に水分を染み込ませる
- 水分ごとゆでて鶏ムネ肉が高温になりすぎずに加熱する
です。
水分と一緒に味も入り込むので、味が不均一になってしまった…という失敗もありません!
また、肉は高温で加熱するとより筋繊維を構成するタンパク質が収縮・凝固しやすくなってお肉の食感が硬く、パサパサしてしまうので、湯煎に近い方法でじっくりと加熱することで、しっとりとジューシーに仕上がります!
材料
鶏ムネ肉…1枚
A水…カップ1(200ml)
A砂糖…小さじ2
A塩…小さじ1
作り方
1.耐熱のジッパー付きの袋にAを入れ、よく混ぜる。
2.鶏ムネ肉を入れ、空気を抜いて一晩置く。
※浸けた当日に作りたい場合は、鶏ムネ肉の厚さを半分にし、両面にフォークをさして穴を開ける。
※水を張ったボウルに袋を入れて水の圧力で、空気を抜くとよい。この時袋の口からボウルの水が入らないように注意する。
3.袋が直にあたらない大きさの鍋に6分目位の水を入れ、袋の破れ防止に鍋の底に耐熱皿を入れる。
その上に袋ごと2.の鶏ムネ肉を置き、浮かないようにさらに耐熱皿でおもしをする。
4.火にかけ、沸騰したら弱火にして5分ゆでる。
5.火を止め、鍋に蓋をして15分以上置く。
6.袋から鶏ムネ肉を出して好みの大きさにスライスして器に盛る。
一見めんどくさそうに見えますが、水もみして放置→加熱して放置、と放置ばかりの鶏ハムです(笑)
砂糖塩水に浸けたら、冷蔵庫で3日ほど漬け込んでおいておけます!
ホントにしっとりで美味しいので、試してみてほしいです。
■まとめ
今回は、鶏ムネ肉とささ身のしっとりレシピをご紹介させていただきました!
鶏ムネ肉やささ身をしっとり美味しく料理するには、
- ヨーグルトやマヨネーズを下味に使って、しばらく漬け込んでおく
- 粉をつけて鶏肉から水分が出るのを防ぐ
- 水をもみ込んで浸透圧パワーで肉に水分を染み込ませる
- 水分ごとゆでるから鶏ムネ肉が高温になりすぎずに加熱できる
のが裏技です!
今回の裏技を料理や好みに合わせて使い分けると、料理の幅が広がりますよ!
鶏ムネ肉やささ身は、安い時に多めに買って冷凍することもできます。
使う分だけ使ったら、あとは冷凍ストックしておくと便利です。
手作り冷凍食品の作り方はこちら
今回は時短や手をなるべく汚したくないのでジッパー付きの袋やナイロンの袋を活用しました。
tekowanekoのオススメするズボラアイテムのご紹介はこちら
料理に関するお悩みやご相談がありましたら下記のページからお気軽にどうぞ。
ずぼら料理研究家のtekowanekoが、全力でアドバイスさせていただきます。
ご相談はこちら
コメント